トップ研究者インタビュー:明石康さん(元国連事務次長)
こんにちは。研究支援エナゴスタッフのkazumiです。
このブログでもダイジェストで一端をご紹介してきた
エナゴのサイトで公開中の〈トップ研究者インタビュー〉シリーズですが、
今回お届けするのは国連事務次長を務められた経験のある
明石康さんのお話です。
なかなかうかがえる話ではないと思うと、
読んでいるこちらまでなんだか緊張してしまいました。
(トップを走られる方がたへのインタヴューなので
どなたの回も「おお!」と感じるのですけれど。)
ダイジェストではなく、全文をご覧になりたいかたはこちらからどうぞ!
トップ研究者インタビュー:明石康さん(元国連事務次長)
国連という最も大きな組織の第一線で責任ある国際的なお仕事をされていたかたが
どのように英語を勉強されたか、とても興味深いです。
その貴重なお話は本の話から始まっています。
まず『岩波英和辞典』を挙げられ
編纂・執筆をした田中菊雄さんから教えを受けた話、
継いで行方昭夫さん『英文快読術』が話題に上ります。
行方さんはクラスメートだったそうで
本文には「秋田の明石」として登場しているそう。
英語の勉強は社説の表現を参考にしつつ、
スラングを笑われながら覚えたと話されます。
なまりのない英語は、魅力がありません。
なまりはそれぞれの人のアイデンティティであり、
現代のようにグローバル化が進行した世界では、
アイデンティティを主張することはむしろ注目すべきことです。
(……)
恥をかきたくない気持ちはわかりますが、躊躇があってもそれを克服して、勝負は内容でやるのだから、
表現は「自分なりの英語でやる」と腹をくくることが大事だと思います。
つづく箇所で明石さんは
発言順序が遅くなるほど聴衆に聞いてもらえなくなる、と
頻繁に発言することをモットーとしていたと明かされます。
そのために議題にかんする予習復習を欠かさなかったそう。
このさらりと語られているエピソードは
引用箇所の「自分なりの英語」という話と通じるように思います。
分野や目的を問わず、母語以外の言語を用いるとき
「自分なり」ということは何においても大切となると強く感じました。
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