論文の英文校正はここをチェック!
前回のブログでは、春めいてきましたねというご挨拶で始めましたが、これを書いているいまは初夏の気温です。
今年の春は凄惨な情勢や感染状況にあまりうきうきする気持ちになれませんでしたが、毎年同じなのは春が一瞬で過ぎてしまうことですね。
春過ぎ、と聞くといやがおうにも研究計画を考えますし芋づる式的に論文執筆も脳裏をよぎるかたも多いでしょうか(わたしだけ?)。
そこで、今回は論文の英文校正についてまとめてみようと思います。
いまさらのようですが、校正とは書いた文意に沿いながら文章を精査し整えていく作業です。
だからこそ自分の書いた文章を自分ひとりで直すにはむずかしい。
母語でさえそうなのですから、英語などの第二言語はさらにむずかしい!
この困難さのイメージでお伝えできると思うのですが、自分では漏れが出る校正と、非英語ネイティヴが執筆する文章の添削などを手助けするのが、わたしたちエナゴの研究支援サーヴィスの役割です(ちょっと宣伝)。
とはいえ、自分ひとりで管理すると作業時間や締め切りスパンをコントロールできる利点なども当然ありますし、まずは自分でやってみようと思われる気持ちもよくわかります(予算もありますし)。
それでは、極力独りで英文校正する場合、どこをチェックすればよいかその一覧を以下まとめてまいります!
印刷してチェックリストにしたり、ご自分で加減のアレンジしたり使っていただければうれしいです。
念頭に置くべきこと
英語といっても国によって異なる
- アメリカ、イギリス、オーストラリアなど国によって書記スタイルが異なる
-
どのような属性の読み手に読まれるかを意識
執筆時の注意事項
的確な言い回しでしっかりと主張を書く
- カジュアルな口語表現を避ける
- 客観的なトーンを維持する
- 無駄な言葉を省く
- 略語は説明する
- 抽象名詞は動詞に置き換えて簡潔にする
- 修飾詞や強調語で誇張しすぎない
校正ポイント
読み手の頭に入りやすいか
- 書式が一貫しているか
- スペルは投稿先の英語に合っているか
- 文法は正確か
- 動詞の時制が正しいか
- 能動態に変更するべき受動態がないか
- 簡潔にできる長文はないか
- 重複した文章を書いていないか
研究生だったころ不器用なわたしは校正のtipsをまとめて見ることに骨を折った経験があったので、今回のブログではキュッとコンパクトにお示ししてみました。校正にかんしてはさまざまな英文校正会社による豊富な記事もありますので、悩んだときはあたってみてください。
エナゴでも根本からしっかり押さえておきたいかたへ向けて「学術出版 編集・英文校正ガイド」のコーナーを設けておりますので、よろしければご参照ください。
そして、ご自分でチェックされたあと投稿前の最後確認の一手として、英語ネイティヴふくめ複数人が携わるエナゴの英文校正サービスも選択肢に入れていただければ幸甚です。お役に立てると思います。
それでは、今年度もみなさまの研究ライフが楽しいものでありますよう!