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トップ研究者インタビュー:上野千鶴子さん(社会学者)

エナゴスタッフのkazumiです。
もう少しで春が来るなあ、と思いながら
それはそれで時間の進みが早すぎるとも感じて
なんだかそわそわするこのごろです。
 

さて、エナゴ学術英語アカデミーにある

〈トップ研究者インタビュー〉からのダイジェスト版を

すでにこれまで何度かお届けしてきました。

今回は社会学者の上野千鶴子さんにお話をうかがったときの模様を

ダイジェスト形式でご紹介します。

 

トップ研究者インタビュー:上野千鶴子さん(社会学者)

 

 

「英語には本当に泣かされたので、この苦労を語りたい」と理由を添えて、取材を快諾してくださった上野千鶴子さん。

上野千鶴子氏・論文 英語・ネイティブチェック

Ⓒ太田拓実

 

上野千鶴子さんはインタヴューの冒頭でこのように言われます。

私がエスニックマイノリティであればあるほど、露骨な差別をする。

と。

社会構造に根づくパワーバランスの偏差を直言される上野さんですが、

アメリカの学生を教えていた際あることに気づいたそうです。

英語ネイティヴの学生はとても活発な発言をするものの

よくよく聞くとその議論の水準はけっして高いわけではなかった。

一流かそうでないかの差は、言語的なパフォーマンスのデリバリー(伝達)の能力の差

であり、

「非母国語で勝負することがどれほど大きなハンデなのか」と話されます。

そして、

英語に屈したと見せかけて、日本のオリジナルな経験に基づくオリジナルな研究を発表し、これまで誰も知らなかった現実や世界を構築していくことにこそ、私たちが恐ろしいほど膨大な時間と労力をかけて英語を学ぶ意義があるのではないでしょうか。

と締めくくられたこのインタヴューを読み終え、

今後ますます重要になる認識のように感じられました。

 

さまざまな研究分野で活躍される研究者から
「この人の話を聞いてみたい」と思ったかたがたに、
日本語ネイティヴとして英語と向き合った経験、
その半生を率直に話していただいたものです。
このシリーズは全10回にわたっておりますので、
このブログでも少しずつ不定期にお届けしていきますね。
ダイジェストではなく全文が読みたいという場合は、
こちらで無料公開しておりますので、ぜひご覧ください。