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リンガフランカとしての英語とは

WE ARE THE ONE!

みなさん、リンガフランカという言葉をご存じですか?

世界中でコミュニケーションを担う共通言語のことで

リンガフランカは異なる文化・地域の人びとがコミュニケーションを取る際に、

言語の壁をなくすために必要不可欠なものです。

そうであるなら、今日のリンガフランカにあたる言葉は何語でしょうか?

ずばり「英語」。

こう答えることに迷ったり、異議を申し立てるかたはいらっしゃらないと思います。

国際的な機関や団体において、英語が共通言語として使われ、

国連世界銀行国際通貨基金IMFなどの国際機関が、

英語が公用語として採用していることからも明らかですね。

そう、あらためて現在、世界のリンガフランカとして広く使われているのは英語なのです。

ネイティブでないわたしたちが義務教育から英語を勉強する理由と言ってもいいのではないでしょうか。

今回はリンガフランカと英文校正についてお話ししたいと思いますので、

よろしくおつきあいください!

 

リンガフランカの必要性

 

世界的な交流が活発化するなか、言語が異なることの障壁が明らかになってきましたよね。

共通の言語を持つことの必要性も日常的にひしひしわかります。

たとえば、ウェブ検索時に日本語表記のないサイトに出くわした経験は誰しもあるでしょう。

あまり馴染みがない言語であるほどブラウザでの翻訳などで四苦八苦ですよね。

でも逆をいうと、そんなとき、言語の選択肢に日本語は含まれなくても、英語は必ずある

さほど英語の語学力に自信があるかたでなくとも、言語選択のプルダウンをクリックして

ドイツ語、フランス語、ポルトガル語、イタリア語……といった選択肢のなかに

英語があると、助かった……! という気持ちを抱いた経験はあるのではないでしょうか。

 

英語の起源と発展

まずは、英語が世界のリンガフランカとなった理由に歴史からの説明が外せないので、

簡単ですが少しまとめてみます。

古代ゲルマン人の言語の一つである古英語から発展してきた経緯がある英語は、

中世になると、ノルマン人の侵略によってフランス語の影響を受け、中英語となりました。

その後、近代英語になる過程で、ルネサンス期のラテン語ギリシャ

そして大航海時代に世界各地の言語からの影響を受け、

多様な表現力を持つ言語となっていくわけです。

イギリスの植民地支配と教育

16世紀から19世紀にかけ、イギリスが植民地を支配することが引き金となり

英語が各地で使用されるようになります。

そのことを契機に英語を公用語とする国が多数となり、

英語教育が世界各地で積極的に行なわれるようになったわけです。

こうした植民地支配と教育によって広く普及した英語は

世界的なコミュニケーションの手段としての地位を確立していったと言えるでしょう。

 

アメリカの発展と文化の影響

 

19世紀半ば以降に目を転じると、世界的影響力を急速に増した国・アメリカが台頭します
アメリカの映画、音楽、文学、テレビ、インターネットなどの文化が世界中に広がり

英語はそれらの文化の共通言語の位置についたと言えると思います。

また、アメリカのビジネスや学術界も世界的な影響力を持ち

英語がビジネスや学術の共通言語と認識される土台を作ったといって過言ではないでしょう。

 

リンガフランカと英文校正の必要性

世界各地の人びとが英語を学習し習熟することで

異なる文化・地域の人々とのコミュニケーションを円滑にしますし

英語を使うことで海外とのビジネスや学術交流などの機会も増え、

意思疎通を行なう際の大事なポイントとして欠かせません。

繰り返しますが、英語は現在世界のリンガフランカとして、

ビジネス、学術、文化など、さまざまな分野で広く使われているということで

大事になってくるのが英文校正です。

非英語ネイティブが英語を用いる際には英文校正は不可欠です

カジュアルなやりとりであれば大目に見てもらえることもあり

そこまで神経を使う必要はないかもしれませんが、

英語をある程度公的に使用する場合、正確で適切な英語表現を使うことが求められます。

これは母語が英語でない人に課される注意点です。

非ネイティブが母語以外の文法や表現のミスをしやすいのは、

みなさんご自身の体験としてもご存じだと思います。

ですから、英文校正が絶対に必要になるという点にも簡単に納得いただけますよね。

英文校正とは具体的に何かというと、

スペルや文法の誤りの修正、表現の適切性の確認、文章の流れの調節などです。

英語ネイティブであっても文章を書く際にはミスが出ることは珍しくないですし、

また、異なる文化・地域の人々が英語を使う際には、

ぴったりした表現がわからないことが往々にしてあります

そういうときこそ英文校正の出番。

たとえば、ビジネスメール学術論文

ウェブサイトの英語コンテンツの翻訳広告などをイメージしてみてください。
こういった文において必要なのは、読者やターゲット層へ適切に情報を伝えることにあり

正確な英語表現をすることはクリアすべき絶対的な課題です。

とくにビジネスにおいては英語の使用頻度が高く、英文校正の必要性も増します。
ビジネス文において重要になってくるのは、正確な表現というだけでなく

読み手にどんな印象を与えるかということです。

誤った表現や文法のミスが誤解を生んだり、不信感を抱かせたりするのは

母語であってもよく経験しますから、なおさらです。

 

また、精緻で正確な英語表現が求められるのは、学術論文においても同じです。

論文における誤った表現や文法のミスは、

研究内容さえも疑われる程読み手の信頼性を損なう原因となり、致命的なミスとなりかねません。

的確な表現とともに、文章の論理的な展開や引用の方法なども英文校正時に見ていくとよいでしょう。

 

おわりに

上であげてきたことは氷山の一角に過ぎません。

広告、ビジネス、論文以外にも、日々さまざまな場面でわたしたちの英語への感度のよさは求められています。

英語が世界のリンガフランカとして使用されることで、

異なる文化・地域の人々とのコミュニケーションが円滑になっているいま、

だからこそしっかりとコミュニケーションをするために

英文校正が必要になる場面は今後ますます増えていくでしょう。

 

今回はそんなお話しをしてみました。
ご覧いただきありがとうございました!

 

英文校正はエナゴまで♡